感謝
多くの人は、自分にとって調子のよい時や欲しいものをいただいた時にだけ「ありがとう」と言い、都合の悪いことには腹を立てます。
本当の感謝心とは、いかなることも自分のための教えとして受け取る懺悔心と一体となっていますから、懺悔道を通らないと感謝心は起きてきません。
また「損得皆善」の無差別心が感謝への道を開きます。
懺悔
「一切のものは私のために」の心が懺悔心です。
たとえどんなにいじめられても「私の本当の生き方を教えてくださっているために、相手は悪人の姿にまでなって偉大な教えを下さった」と感謝する。これが懺悔心です。
ですから懺悔道では決して他を非難しません。
どんな目に合わされても感謝するという心は懺悔道から生まれるのです。
何か一つのことが起こった時、他のせいにするのは、自他差別の対立心があるからであり、この心がある限り懺悔道には入れません。
下座
下座道に入るためには馬鹿になり切る練習をすることです。
下座の反対は上座であり、恩義や義理や人情を相手に売る心です。これを「やくざ道」と言いますが、実際はほとんどの人がやくざ心で生きています。
上座にいる限り、精神的なすべての道が閉ざされます。
おわびやおかげを感じたらそのプラスに対するお返しのマイナスの生活に入るのです。
これを下座道といいます。
捧仕
「奉仕」には本来、神に仕え奉るという意味があります。自己を他に捧げるということを強調して、ヨガでは「捧仕」と書き表します。
「捧仕」とは無条件に自己を他に捧げ、そうした生き方に感謝と喜びすら感じます。
ですから、他に対する怒りや不平不満などの心が生じることなく、「無」の状態になっています。この心を捧げることで訓練します。
愛行
愛の心とは相手が持っている本当の意味=尊さ=と価値を理解する心のことです。そして相手が正しく生き、価値を発揮することに協力する行為を愛行というのです。
ですから、人間の場合は「尊愛」でなければなりません。
真の愛ほど強いものはなく、すべてを良いものに変える力をもっています。
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